「紅葉狩り」の意味や由来は? 英語で言うと?
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「紅葉狩り」の意味とは?
秋が深まるにつれて鮮やかな彩に包まれる木々。
そんな美しい紅葉を見に行くことを「紅葉狩り」と言います。
でも「狩り」という言葉に違和感を覚える人も
少なくないのではないでしょうか。
普通は「狩り」というと動物のイメージですよね。
古代の人類が石器を付けた弓矢で鹿や猪を「狩る」という
そんなワイルドなイメージがあると思います。
その「狩り」という言葉と
美しく繊細なイメージのある「紅葉」は
普通に考えたら結びつきませんよね。
なぜワイルドなイメージの「狩り」という言葉と
繊細なイメージの「紅葉」という言葉が結びついたのか
以下のチャプターで説明したいと思います。
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「紅葉狩り」の由来
もともと「狩り」という行為には
“自然の恵みを頂く”という意味が
込められていました。
鹿や猪など自然に存在する動物の肉は
古代の人々にとって自然の恵みでした。
そうした動物たちの大切な命を頂くことで
人間は今日まで生き延びてこられたわけです。
やがて野鳥や小動物を捕まえる時にも
「狩り」という言葉が使われるようになりました。
やがてその対象は動物から果物などへと広がり
より広義に使われるようになっていきます。
「ぶどう狩り」や「いちご狩り」などが
その代表的な例と言えるでしょう。
やがて「狩り」という言葉は
“自然界に存在するものを採る”という意味で
さらに広義に用いられるようになっていきます。
その範囲は果物から草花一般へと広がり
“自然を愛でる行為一般”に使われるようになりました。
そのため紅葉を楽しみ,自然を愛でる行為を
「紅葉狩り」と呼ぶようになったと言われています。
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「紅葉狩り」を英語にすると
上述したように「紅葉狩り」という言葉は
日本人の自然を愛する行為を表現したものですから
これを直訳するのは難しいと思います。
そこで考えられるのが
動詞と名詞(目的語)を組み合わせた表現です。
私がいつも参考にしているサイトに
アルクの「英辞郎」というオンライン辞書があります。
これは200万語にも及ぶ英語表現のデータペースで
既存のどんな辞書よりも掲載語は豊富です。
この英辞郎で調べてみたところ
以下のような表現が見つかりました。
単語の意味も掲載しましたので
英語の復習のつもりで読んでみてください。
例1) admire the tinted autumn foliage
・tinted … 薄い色のついた
・autumn … 秋
・foliage … 枝葉
「色づいた秋の枝葉を称賛する」が直訳です。
例2) celebrate fall foliage
「秋の木の葉を祝う」が直訳です。
例3) enjoy the changing colors of autumn leaves
・changing … 変化
・colors … 色(複数形)
・leaves … 葉(複数形) ※ 単数形は leaf
直訳は「秋の葉の色の変化を楽しむ」です。
かなりストレートな表現ですね。
例4) go to see the autumn foliage
直訳は「秋の紅葉を見に行く」です。
こちらには特に難しい単語はありませんね。
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おわりに
さていかがでしたでしょうか。
「紅葉狩り」にこんな意味と由来があったなんて
私も今回調べてみて,初めて知りました。
自然を愛する日本人の豊かな感性が
「狩り」という言葉に込められていたのですね。
さすがにこれを英語で表現するとなると
どうしてもストレートな表現になってしまいますが
外国人に説明する時には十分だと思います。
私の家の近くの公園にも
色鮮やかな紅葉が楽しめる場所があります。
毎日が忙しくて大変だと思いますが
たまには自然の中でゆったりとした時間を過ごし
心の栄養を補給したいものですね。
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